ゴマペプチドと血圧

血圧が高めの人にはゴマペプチドがいい、と評判です。
中には、医師の診断を受けて勧められるケースもあるとのこと。
そもそもゴマペプチドとは、ゴマのタンパク質を分解し、特定のアミノ酸がつながったものを取り出したものです。
高血圧を下げる効果があるという報告がなされ、最近とくに評判が高まっていますが、その理由は？

ゴマペプチドは、血液中でアンジオテンシン転換酵素（ACE）に働きかけ、その血圧を上げる働きを阻害します。
もっとも、医師の診断によって処方される降圧剤と違って、その働きはゆっくりとしたものですが、それでも継続的にコツコツ摂取してれば、やがてはかなり血液が良好な状態になることが期待できます。
同様な働きをなすペプチドは、他にも何種類か発見されていますが、たいていはACEの働きを阻害することで、効果を上げるというものです。

ペプチドは、巨大分子のタンパク質と、タンパク質の構成単位であるアミノ酸の中間にあるような成分で、アミノ酸がいくつかつながったものを指して言います。
タンパク質を構成するアミノ酸は20種類あるので、ゴマペプチドも当然、できかたによって何通りもあるのですが、高血圧の改善に良いとされるのは、バリン、ロイシン、チロシンからなるペプチドだとされています。

それでも、治療中で薬を飲んでいる人は注意が必要かもしれません。特にACE阻害薬を飲んでいる人が、ゴマペプチドを大量に摂取しでもしたら「効き過ぎ」な事態になることも可能性としては皆無ではありません。
また、ペプチド療法を続けながら、生活の改善も劣らず重要なポイントです。
特に食事は重要で、ちなみに日本高血圧学会は、塩分の摂取は１日６ｇ以下に抑えることを勧めています。